パーキンソン病は世界で850万人以上が罹患し、25年で2倍に増加した重大な健康問題である。将来の患者数予測は医療資源配分や研究推進に不可欠で、Suらの研究では2050年に2500万人に達するとされる。主因は高齢化で、特に東アジアや80歳以上で増加が顕著と予測される。
　しかし、現在の有病率推計は発症率や死亡率の変化を無視し、現実を過小評価する恐れがある。病気-死亡モデルは健康状態の移行を考慮し、より正確な予測を可能にする。この手法は他の疾患研究で有効性が示されており、パーキンソン病でも採用すべきだ。さらに、リスク要因の因果関係や介入効果を精緻にモデル化する必要がある。正確な予測は、政策決定や研究を導き、患者の生活向上に寄与する。

BMJ. 2025 Mar 5:388:r350.　DOI: 10.1136/bmj.r350
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