最新論文
The BMJ
How recent is recent? Retrospective analysis of suspiciously timeless citations
最近とはどのくらい新しいのか？ 時代を超越した疑わしい引用のレトロスペクティブ分析
生物医学論文と引用する「最近の」研究との間のタイムラグを分析した結果、引用のタイムラグは0～37年（平均5.53年）であり、最も短いタイムラグは1年、長いものは10年以上前の文献だった。医学の専門分野によりタイムラグは異なり、クリティカルケアなどでは中央値が2年と短く、腎臓学や獣医学では8.5～14年と長かった。「最近のアプローチ」などの表現は古い文献にリンクしうるが、「最近の出版」は新しい引用が多かった。インパクトファクターの高いジャーナルほど新しい論文を引用する傾向があった。「最近」の概念には柔軟性があり、一部の著者は本当に最近の研究を引用する一方で、他の著者はそれをより広く解釈している。読者や査読者は「最近」の主張に時代性を見極める必要がある。
BMJ. 2025 Dec 11:391:e086941. DOI: 10.1136/bmj-2025-086941
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