Reduction of Antihypertensive Treatment in Nursing Home Residents

老人ホーム入居者における降圧治療の減少

　フランスで行われた多施設共同ランダム化比較試験では、降圧薬を2種類以上使用し収縮期血圧が130㎜Hg未満の80歳以上の老人ホーム入居者を、降圧治療を減らす戦略（ステップダウン群）と通常のケア群に分けて追跡した。主要な目的は全死亡原因の検討で、副次的には降圧薬使用数と収縮期血圧の変化が調査された。
　中央値38.4ヵ月の追跡で、降圧薬使用数は両群で減少し、収縮期血圧はステップダウン群で若干高くなった。全死因死亡率に関しては、ステップダウン戦略は通常ケアと比べて明確な優位性を示さなかった。

N Engl J Med. 2025 Aug 29.　DOI: 10.1056/NEJMoa2508157
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