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JAMA

RSV Vaccine Effectiveness Against Hospitalization Among US Adults Aged 60 Years or Older During 2 Seasons

60歳以上の米国成人における2シーズン中の入院に対するRSVワクチンの有効性

 2023年に60歳以上の成人に対するRSVワクチンが使用可能になり、特に75歳以上と高リスク群に推奨されているが、予防期間は不明である。2023年~2025年のRSVシーズンに、米国の26病院で急性呼吸器疾患による入院患者6958人を対象に調査が行われた。RSV患者821人中、ワクチン接種者は63人(7.7%)、対照6137人中、966人(15.7%)が接種済みであった。全体のワクチン有効性は58%で、先行シーズンより同シーズン接種が高効果であった。免疫不全(30%)や心血管疾患(56%)のある患者では、効果が低かった。適切な再接種間隔を見極めるため、モニタリングが必要である。

JAMA. 2025 Oct 28;334(16):1442-1451. DOI: 10.1001/jama.2025.15896


Editorial
心臓への一撃ショット:RSウイルスワクチン接種は心血管疾患のリスクを軽減できるか?

 呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は高齢者で重症疾患を引き起こし、特に心血管疾患や肺疾患患者で心不全やCOPD増悪の原因となる。RSVは心血管イベントのリスクを高め、炎症が虚血や塞栓症を誘発する。診断不足や小児感染症との誤解から、RSVは見過ごされがちである。2023年以降、RSVpreFワクチンが承認され、80~85%の有効性で重症呼吸器疾患を予防する。Lassenらの試験では、RSVワクチンが心肺疾患の入院を9.9%減少させたが、心血管保護の確定的証拠は未確立。ワクチン接種は呼吸器疾患予防を超え、心血管健康に影響を与える可能性を示す。

JAMA. 2025 Aug 30. DOI: 10.1001/jama.2025.16705

 
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