経カテーテル的大動脈弁留置術（TAVI）は、手技に関連した脳卒中のリスクがあるため、脳塞栓防止装置（CEP）を使用することで脳塞栓を減少し、脳卒中の発生率を下げる可能性があると考えられている。
　大動脈弁狭窄症患者7635例を、CEPを使ったTAVI（CEP群）と使わないTAVI（対照群）にランダムに割り付け、脳卒中の発生を比較した。主要アウトカムでは、CEP群で2.1%、対照群で2.2%の脳卒中が発生し、統計的に有意な差は見られなかった。障害のある脳卒中と死亡率も、両群でほぼ同程度の発生率であった。重篤な有害事象は、CEP群で0.6%、対照群で0.3%であり、アクセス部位の合併症もほぼ同様であった。

N Engl J Med. 2025 Mar 30.　DOI: 10.1056/NEJMoa2415120
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