1970年にコンゴ民主共和国でエムポックスが確認されて以降、数十年間は中央および西アフリカに限定され、注目されていなかった。しかし、2024年にアフリカCDCはWHOの公衆衛生緊急事態宣言に続き、エムポックスを大陸安全保障の公衆衛生緊急事態と宣言した。
　2022年から2024年にかけて、アフリカCDCに報告されたエムポックス症例が増加し、1492人が死亡（致死率3.3％）。報告症例は4.3倍に増加し、特にコンゴ民主共和国では2024年のアフリカにおける症例の約88％を占める。さらに、6カ国で初めて輸入された感染が報告された。この状況は国際的な懸念を呼び、ウイルスの世界的蔓延を防ぐためにコンゴ民主共和国での積極的な介入とワクチンの提供が求められている。

N Engl J Med. 2025 Feb 13;392(7):666-676.　DOI: 10.1056/NEJMoa2411368
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