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The NEJM
ナトリウム-グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害薬であるダパグリフロジンは、高リスクの心不全患者における心不全入院リスクを低下させるとされている。
本研究では、特にTAVIを受ける大動脈弁狭窄症患者を対象に、ダパグリフロジンの効果を評価した。研究に参加した患者は全員心不全の既往があり、腎不全や糖尿病、左室収縮機能障害のいずれかを有していた。主要な結果として、1年間の追跡期間でダパグリフロジン群は15.0%、標準治療群は20.1%が死亡または心不全の悪化を経験した(ハザード比0.72)。死亡率は両群で大きな差はなかったものの、心不全の悪化はダパグリフロジン群で有意に低い結果となった。この試験はInstituto de Salud Carlos III他の助成を受けている(NCT04696185)。
N Engl J Med. 2025 Mar 29. DOI: 10.1056/NEJMoa2500366
Editorial
大動脈弁狭窄症 — 弁介入だけでは不十分な場合
人口の高齢化にともない大動脈弁狭窄症の患者数は増加しており、75歳以上の人の有病率は12.4%で、そのうち3.4%が重度大動脈弁狭窄症である。第一に、大動脈弁狭窄症はたとえ重症であっても、流出路の狭窄により左室後負荷が増加するにもかかわらず、一般的に長期間にわたって耐容性が高いとされている。しかし、一旦症状(典型的には心不全)が現れると、予後は不良である。第二に、大動脈弁狭窄症は主に左心系の流出路の閉塞につながる機械的な問題であることを考えると、薬物療法には限界がある。
N Engl J Med. 2025 Apr 10;392(14):1443-1444. DOI: 10.1056/NEJMe2503345
〔この記事はAIを使用して作成しています〕