Prevention of acute myocardial infarction induced heart failure by intracoronary infusion of mesenchymal stem cells: phase 3 randomised clinical trial (PREVENT-TAHA8)

間葉系幹細胞の冠動脈内注入による急性心筋梗塞誘発心不全の予防：第Ⅲ相ランダム化臨床試験（PREVENT-TAHA8）

　間葉系幹細胞の冠動脈内注入が心筋梗塞後の心不全発症に与える影響を調査した。左室駆出率が40%未満の急性心筋梗塞患者420例を対象に、介入群と標準治療群に1:2でランダムに分けた。
　追跡期間中央値は33.2ヵ月で、間葉系幹細胞注入は心不全予防（ハザード比0.43）や心不全による再入院リスク（ハザード比0.22）を有意に減少させた。しかし、心筋梗塞による再入院や全死因死亡、心血管系死亡には有意な効果は見られなかった。左室駆出率は介入群で6ヵ月後に有意に改善した。この結果から、幹細胞注入は心不全予防や将来のリスク軽減に有望な手技と示唆された。

BMJ. 2025 Oct 29:391:e083382.　DOI: 10.1136/bmj-2024-083382
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