ソタテルセプトは、肺動脈性肺高血圧症患者（特にWHO機能分類IIIまたはIV）において、運動能力を改善し、臨床的悪化を遅らせる効果がある。この第Ⅲ相試験では、死亡リスクが高い患者におけるソタテルセプトの効果を評価し、3週間ごとにソタテルセプトまたはプラセボを投与した。
　主要エンドポイントは、死亡、肺移植、肺高血圧症悪化による入院とし、ソタテルセプト群ではこれらのイベント発生が大幅に減少した（ハザード比0.24、P<0.001）。有害事象としては鼻出血と毛細血管拡張症が最も多くみられたが、全体としてソタテルセプトは高リスク患者の複合リスクを低下させた。(ZENITH ClinicalTrials.gov番号、NCT04896008)

N Engl J Med. 2025 Mar 31.　DOI: 10.1056/NEJMoa2415160
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