局所進行上咽頭がん（NPC）患者の約20％から30％は、確定化学放射線療法後に再発する。PD-1阻害薬であるcamrelizumabは再発性NPCに有用でえあるが、局所進行NPCでの効果は不明であった。
　2018年8月から2021年11月まで、中国の11施設で第Ⅲ相臨床試験に250名を登録し、camrelizumabの投与群と標準治療の観察群に分け、最終追跡は2024年3月に設定された。3年後の無イベント生存率は、camrelizumab群が86.9％で、観察群の77.3％より有意に高かった（P= 0.01)。重篤な有害事象はcamrelizumab群で多く見られたが（11.2％）、管理可能であった。この研究はcamrelizumabが無イベント生存期間を改善し、局所進行NPCでの有用性を示している。

JAMA. 2025 Mar 13.　DOI: 10.1001/jama.2025.1132