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Annals of IM
2025/03/10
Glucagon-Like Peptide-1 Receptor Agonists and Risk for Depression in Older Adults With Type 2 Diabetes: A Target Trial Emulation Study
2型糖尿病高齢者におけるグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬とうつ病のリスク:標的試験エミュレーション研究
GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)の抗うつ効果は示されているが、試験結果は一貫していない。66歳以上のT2D患者を対象に、GLP-1RAによる治療を開始した群と、SGLT2iまたはDPP4iによる治療開始群を1:1でマッチさせた研究で、GLP-1RA群とSGLT2i群ではうつ病発症率の差はわずかで有意な違いはなく、HRは1.07だった。一方、GLP-1RA群とDPP4i群の比較では、GLP-1RA群の方がうつ病リスクがわずかに低く、HRは0.90とされた。
この分析には未測定の交絡因子や一般化の制限がある。GLP-1RAはDPP4iと比較してうつ病リスクがわずかに低かったが、SGLT2iと比較した場合の関連は見られなかった。
Ann Intern Med. 2025 Feb 25. DOI: 10.7326/ANNALS-24-01347
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