最新論文
The Lancet
Talazoparib plus enzalutamide in men with metastatic castration-resistant prostate cancer: final overall survival results from the randomised, placebo-controlled, phase 3 TALAPRO-2 trial
転移性去勢抵抗性前⽴腺がん男性患者におけるタラゾパリブとエンザルタミドの併⽤:ランダム化プラセボ対照第Ⅲ相TALAPRO-2試験の最終全⽣存期間結果
この第Ⅲ相試験では、HRR遺伝⼦変化で未選択の転移性去勢抵抗性前⽴腺がん患者に対し、タラゾパリブとエンザルタミドの併⽤が、エンザルタミド+プラセボ群に⽐べ放射線透過性無増悪⽣存期間(rPFS)を有意に改善した。当時、全⽣存期間のデータは未成熟であったが、最新の解析では全⽣存期間も有意に向上した(HR 0.80)。この併⽤は主にHRR⽋損症例で効果が⼤きく、rPFSも改善した。安全性は既知のプロファイルに⼀致し、貧⾎や好中球減少症が⼀般的なグレード3以上の有害事象であった。この結果は、タラゾパリブとエンザルタミドの併⽤が転移性去勢抵抗性前⽴腺がん患者の初期治療として有望であることを⽰している。
Lancet. 2025 Jul 16:S0140-6736(25)00684-1. DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00684-1
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転移性去勢抵抗性前立腺がんに対するPARP阻害剤併用療法の個別化
前立腺がんは、男性のがん関連死亡の主な原因であり、今後10年間でその負担は大幅に増加すると予測されている。転移性前立腺がんと診断された患者の転帰は非常に多様であるが、BRCA遺伝子変異を伴うがんは転帰がさらに悪くなる。BRCAタンパク質の喪失は、進行性前立腺がんの約10%で発生する。PARP阻害薬は、アンドロゲン受容体経路阻害薬(ARPI)投与後に進行するBRCA変異腫瘍の患者に対する確立された治療法であり、この治療により進行が遅延し、生存期間が延長する。しかし、 BRCAの二次的変異によってBRCA機能が回復することで、薬剤耐性が急速に発現することがよくある。
Lancet. 2025 Aug 2;406(10502):418-420. DOI: 10.1016/S0140-6736(25)01452-7
〔この記事はAIを使用して作成しています〕