エムポックスウイルスによる感染症はコンゴ民主共和国では深刻な公衆衛生問題であり、非流行地域にも広がっている。本研究は、コンゴ民主共和国におけるクレード1aと1bの症例を比較する後ろ向き観察研究である。
　2023年10月から2024年9月にかけて、7つの州から報告されたPCR陽性のエムポックス症例を分析した。新たに感染した地域では年齢中央値が20歳と若く、流行地域よりも女性の割合が高かった。直接接触の報告や全身・呼吸器症状は両地域で類似していたが、感染性合併症や致死率は流行地域でより高いため、適切な抗生物質治療とワクチン接種の必要性が示されている。

Lancet. 2025 Apr 10:S0140-6736(25)00152-7.　DOI: 10.1016/S0140-6736(25)00152-7
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