ケアマネジメントは認知症患者に有益だが、中等度から重度の認知症やマイノリティ集団に関する研究は少なく、医療利用が減ることはほとんどない。この問題を検討するため、インディアナ州の2施設でランダム化臨床試験が行われた。介入として、ケアマネジメントを伴う緩和ケアが提供され、主要アウトカムはNeuropsychiatric Inventory Questionnaire（NPI-Q）の重症度スコアで評価された。
　201組のうち3組が辞退し、83人が死亡した。24ヵ月後、認知症緩和ケア群と通常ケア群のNPI-Qスコアに有意差はなく、副次的アウトカムも有意差は見られなかったが、緩和ケア群ではEDと入院のイベントは少なかった。この結果から、緩和ケアは精神神経症状の改善には有意差を示さなかったが、医療利用の減少に貢献した。

JAMA. 2025 Mar 18;333(11):962-971.　DOI: 10.1001/jama.2024.25845
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