Acute effects of daylight saving time clock changes on mental and physical health in England: population based retrospective cohort study

英国におけるサマータイムの変更が精神的・身体的健康に及ぼす急性影響：集団ベースのレトロスペクティブ・コホート研究

　この研究は、英国のプライマリ・ケアとセカンダリ・ケアにおいて、サマータイムの時間変更が健康イベントに与える影響を調査したものである。2008年から2019年までに英国の一般診療所に登録された683,809人を対象に、時計変更前後の8週間での健康イベントを分析した。
　その結果、春の時計変更後には不安、急性心血管病、うつ病、精神疾患、睡眠障害の診断がわずかに減少したが、摂食障害、交通事故、自傷行為の減少はほとんど認められなかった。秋の時計変更後には、特に心血管疾患や睡眠障害、精神疾患のイベントが減少したが、春の時計変更が健康イベント数に大きな影響を与えているという証拠は少なかったとしている。電子カルテの記録日は症状発症日ではない可能性がある。

BMJ. 2025 Dec 17:391:e085962.　DOI: 10.1136/bmj-2025-085962
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