2050年までのパーキンソン病の有病率を世界、地域、国ごとに予測した結果、2050年には世界で約2,520万人の患者が存在し、2021年から112％増加する見込みである。主な増加要因は人口の高齢化（89％）、続いて人口増加（20％）、有病率の変化（3％）である。
　2050年には、有病率は10万人当たり267例と予測され、大幅な増加が見込まれる。特に社会人口統計指数が中位の国や東アジア、サハラ以南のアフリカ西部での増加が顕著で、80歳以上の高齢者層での増加が大きい。また、年齢標準化有病率の男女比は1.64に増加するとされている。このことから、パーキンソン病は公衆衛生上の重要な課題となることが予測され、政策決定における重要な指針となるであろう。

BMJ. 2025 Mar 5:388:e080952.　DOI: 10.1136/bmj-2024-080952
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