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JAMA
2025/03/10
High-Dose Vitamin D in Clinically Isolated Syndrome Typical of Multiple Sclerosis:The D-Lay MS Randomized Clinical Trial
多発性硬化症に典型的な臨床的に孤立した症候群における高用量ビタミンD:D-Lay MSランダム化臨床試験
ビタミンD欠乏は多発性硬化症(MS)の危険因子であり、その補給の有益性については議論の余地がある。D-Lay MS試験は、フランスのMS施設36施設を対象に、18~55歳の未治療CIS患者316人を対象とした臨床試験である。対象者はコレカルシフェロール100,000IUまたはプラセボを2週間ごとに24カ月間経口投与された。
結果、ビタミンD群では疾患活動性がプラセボ群よりも有意に少なく、疾患活動性までの期間も長かった(ハザード比、0.66;P = 0.004)。MRIの結果でもビタミンD群に有利な差があった。重篤な有害事象はビタミンDとは関連していなかった。この結果は、ビタミンDの追加療法としての可能性を示唆している。
JAMA. 2025 Mar 10. DOI: 10.1001/jama.2025.1604
# 神経内科
# 多発性硬化症