心房細動のアブレーション後、脳卒中リスクが高い患者では経口抗凝固療法が推奨される。CHADS-VAScスコアが高い患者1600例を対象に、左房閉鎖術と経口抗凝固療法の治療効果を比較する国際ランダム化試験を実施した。主要な安全性評価は、非手術関連大出血と臨床的に関連性のある非大出血であった。有効性の主要評価は、36ヶ月後の死亡、脳卒中、全身性塞栓症の発生であった。
　平均年齢69.6歳、平均CHADS-VAScスコア3.5の患者では、36か月後に安全性評価イベントは左房閉鎖術群で8.5％、抗凝固療法群で18.1％であった。有効性評価では、それぞれ5.3％と5.8％で、非劣性が示された。左房閉鎖術は抗凝固療法に比べて出血リスクが低く、36ヵ月後の主要評価において非劣性であった。

N Engl J Med. 2025 Apr 3;392(13):1277-1287.　DOI: 10.1056/NEJMoa2408308
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