医療施設に対するプライベート・エクイティによる買収は増加している。本研究では、2008年から2019年の間にプライベート・エクイティが買収した米国の病院73施設と、買収されていない対照病院293施設を比較した。主要なアウトカムは、患者の病院評価と推薦意思であった。
　結果、買収病院では、対照病院と比較して患者評価の減少が見られ、特に買収後3年目にその差が最大となった。特に「その病院を勧めたい」という患者の割合は、買収病院で減少した。また、病院スタッフの対応についても買収病院で低下が見られたが、他の臨床プロセスやコミュニケーション、環境に関する指標では有意な変化はなかった。これらの結果は、プライベート・エクイティによる買収が患者ケア経験に影響を与える可能性があることを示している。

JAMA. 2025 Feb 11;333(6):490-497.　DOI: 10.1001/jama.2024.23450
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