大腸内視鏡検査での腺腫検出率（ADR）が高い医師の患者は、検査後の大腸がん（CRC）リスクが低いとされるが、ADRが基準以上の医師での改善の効果は不明である。ポーランドの789人の医師を2000年から2017年まで調査し、追跡を2022年末まで行った。
　結論として、ベースライン時にADRが26%未満だった医師が追跡調査中にADRを改善した場合、その患者のCRC発生率は低下した（10万人年当たり31.8 vs. 40.7）。一方、ADRが26%以上の医師では、改善がCRCリスクに大きな影響を与えなかった。研究は、ADR改善が26%未満の医師の患者でCRCリスク低下と有意に関連することを示した。

JAMA. 2025 Feb 4;333(5):400-407.　DOI: 10.1001/jama.2024.22975
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