救急部（ED）は、高齢者に緩和ケアを開始する機会を提供する。この研究では、EDでの緩和ケア開始による高齢者の入院や医療利用、生存への影響を評価した。
　2018年5月から2022年12月まで、全米29施設のEDの1つを受診した、12ヵ月前からメディケア加入済みかつ死亡リスク30％超の66歳以上の患者を対象に、ナーシングホーム患者を除いたクラスターランダム化試験を実施した。介入は、教育、コミュニケーションワークショップ、意思決定支援、スタッフへの監査とフィードバックを含む多成分アプローチであった。
　結果として、入院率、集中治療室への入院率、再診率、ホスピス利用率、在宅医療利用率、再入院率、死亡率に介入前後で大きな変化は見られなかった。この介入は、高齢者の入院や医療利用、短期死亡率に影響を与えなかった。

JAMA. 2025 Feb 18;333(7):599-608.　DOI: 10.1001/jama.2024.23696
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