動脈瘤性くも膜下出血後の重症患者における自由な赤血球輸血戦略と制限的な戦略の効果を比較する研究が行われた。
　この研究では、急性動脈瘤性くも膜下出血で貧血を患う成人をリベラル戦略（ヘモグロビン値が10g/dL以下で輸血）と制限戦略（8g/dL以下で輸血）にランダムに割り付けた。主要転帰は12ヵ月後の修正Rankinスケールで評価し、神経学的に好ましくない転帰の発生率を調査したが、自由輸血戦略は制限戦略よりも有意にリスクを減少させることはなかった。その他のアウトカムとして機能的自立度（FIM）やQOLも評価されたが、両群間に有意差は見られなかった。

N Engl J Med. 2025 Mar 13;392(11):1079-1088.　DOI: 10.1056/NEJMoa2410962
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