ヒト上⽪成⻑因⼦受容体2（HER2）変異⾮⼩細胞肺がん（NSCLC）患者向けに、ゾンゲルチニブという経⼝のHER2選択的チロシンキナーゼ阻害剤の有効性が⽰されている。第Ⅰ相試験では、HER2遺伝⼦変異のある進⾏性または転移性の固形がん患者における効果を確認した。コホート1の75例において、ゾンゲルチニブ120 mgの投与で71％の患者が客観的奏効を⽰し、奏効期間中央値は14.1か⽉、無増悪⽣存期間中央値は12.4か⽉であった。コホート5では48％、コホート3では30％の患者で奏効が確認された。主要な有害事象は低グレードであり、ゾンゲルチニブは前治療歴のある変異型NSCLC患者に対して臨床的有⽤性を持つとされている。試験はベーリンガーインゲルハイムの資⾦提供によって⾏われた。

N Engl J Med. 2025 Apr 28.　DOI: 10.1056/NEJMoa2503704
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