集中的な血圧治療が起立性高血圧（座位から立位で収縮期血圧20mmHg以上または拡張期10mmHg以上上昇）に及ぼす影響を調べるため、系統的レビューとメタアナリシスを実施した。
　2023年11月13日までのデータベースから9試験（31,124人、315,497回の立位血圧評価）を統合した結果、9%が起立性低血圧、17%が起立性高血圧を示し、集中的治療群（17%）は緩和治療群（19%）より発生率が低かった（オッズ比0.93、95%CI 0.90-0.96）。非黒人や糖尿病なしの成人で効果が顕著だったが、年齢や性別などでは差は見られなかった。この結果から、座位高血圧治療が立位高血圧予防にも有効である可能性が示唆された。

BMJ. 2025 Mar 25:388:e080507.　DOI: 10.1136/bmj-2024-080507