Early Discontinuation of Aspirin after PCI in Low-Risk Acute Myocardial Infarction

低リスク急性心筋梗塞におけるPCI後のアスピリンの早期中止

　急性心筋梗塞患者に対する経皮的冠動脈インターベンション（PCI）後の適切な抗血小板二重療法の期間は不明である。急性心筋梗塞後7日以内に完全血行再建術が成功した患者を対象に、P2Y12阻害薬単剤療法群と、さらに11ヵ月間抗血小板薬二重療法を行う群に割り付けた。主要アウトカムは11ヵ月後の死亡、心筋梗塞などと、大出血であった。
　結果、P2Y12単剤群では2.1％、二重療法群では2.2％の人が主要イベントを経験した（非劣性が示された）。出血発生率はP2Y12単剤群で2.6％、二重療法群で5.6％であった。ステント血栓症の発生率は両群で同程度であった。これにより、低リスクな急性心筋梗塞患者でのP2Y12単剤療法は、二重療法と比べて非劣性であり、出血も少ないと結論付けられた。この研究はMicroPort社の助成によるものである（NCT04753749）。

N Engl J Med. 2025 Aug 31.　DOI: 10.1056/NEJMoa2508808
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