Bevacizumab and Erlotinib in Hereditary and Sporadic Papillary Kidney Cancer

遺伝性・散発性乳頭状腎がんにおけるベバシズマブとエルロチニブ

　遺伝性平滑筋腫症および腎細胞がん（HLRCC）は、フマル酸ヒドラターゼの遺伝⼦変異に関連し、腎細胞乳頭がんのリスクを⾼める遺伝性疾患である。この第Ⅱ相試験では、HLRCC関連および散発性乳頭状腎細胞がん患者に対するベバシズマブとエルロチニブの効果を評価した。
　HLRCC関連患者の72％が奏効し、無増悪⽣存期間中央値は21.1ヵ⽉、全⽣存期間中央値は44.6ヵ⽉であった。散発性患者では35％で奏効が確認された。治療関連の主な有害事象はざ瘡様発疹や下痢、蛋⽩尿で、グレード3以上では⾼⾎圧が多く⾒られた。この治療法はHLRCC関連や散発性腎乳頭細胞がん患者に有効であった。

N Engl J Med. 2025 Jun 19;392(23):2346-2356.　DOI: 10.1056/NEJMoa2200900
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