Mass Administration of Azithromycin to Infants in Mali to Reduce Mortality

マリにおける乳児へのアジスロマイシンの大量投与による死亡率の低下

　サハラ以南アフリカの一部地域で、生後1～59ヵ月の小児にアジスロマイシンを大量投与すると、特に生後12ヵ月未満の乳児で死亡率が低下することが示されている。この観察から、マリでの研究が行われ、村をプラセボ群、年2回アジスロマイシン群、年4回アジスロマイシン群にランダムに割り付けた。生後1～11ヵ月の乳児にプラセボまたはアジスロマイシンを投与し、1151村が登録され、総追跡調査82,600人年の結果、死亡率は3群で差が見られなかった。有害事象の発現割合も3群で同程度であった。この研究では、アジスロマイシン投与の効果は見られなかった。（LAKANA ClinicalTrials.gov番号、NCT04424511）。

N Engl J Med. 2025 Oct 16;393(15):1498-1508.　DOI: 10.1056/NEJMoa2504644
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